東日本大震災のとき、自宅で頼れるのは懐中電灯だけでした。
ある方向を照らすには便利でも、部屋全体をほんのり明るく照らすような“ランタン的な使い方”には不向きで、どうにも落ち着かない夜を過ごした記憶があります。
(※ビニール袋などを被せて光を拡散する方法もありますが、当時はそういった知識もありませんでした)
それをきっかけに、単4電池を4本使うアウトドア用のLEDランタンを用意した時期もありました。
しかし、普段アウトドア活動をしない私の生活スタイルでは、保管場所や電池の管理が意外と手間になり、かえって使わなくなってしまったのが正直なところです。
「それなら、普段はコンパクトに収納できて、必要なときにそこそこの明かりが確保できれば十分なのでは?」
そう考えて選んだのが、GLO-TOOB(グロー・チューブ)でした。
実際に台風による停電を経験した際には、暗い室内の移動を安全に行える“持ち歩けるランタン”として大活躍。
小さくても頼れるこのランタンは、持ちすぎず、備えすぎず、それでも「いざというときに安心できる」道具として、私の防災アイテムに加わりました。
この記事では、GLO-TOOBを防災用ライトとして選んだ理由と、その実力についてご紹介していきます。
GLO-TOOBとは?|360度光る小型ライト

GLO-TOOB(グロー・チューブ)は、360度に光を放つ小型のLEDライトです。
もともとは水中でも使えるライトとして、ダイバーによって開発された背景を持ち、その後は軍や消防、アウトドアの現場、防災分野でも活用されるようになりました。
シンプルな構造ながら耐久性と信頼性に優れ、いざというときに“確実に点灯する”ことを求められる状況で選ばれている製品です。
手のひらサイズで、全方位を照らす設計
本体は円筒形のコンパクトなボディで、LEDの光が360度全方位に広がる構造になっています。
そのため、懐中電灯のように「向けた方向を照らす」のではなく、室内の明かりとして空間全体を照らす“ミニランタン”的な使い方が可能です。
実測サイズとサイズ感のイメージ

GLO-TOOBのサイズは、長さ約75mm(テールキャップを締め込んだ状態。リング部含まず)、
直径約19mmでした(筆者による実測)。
手のひらにすっぽり収まるほどのコンパクトさで、防災ポーチや小物収納にも無理なく収まります。
※メーカー公式の寸法ではないため、若干の誤差がある可能性があります。
防水仕様で、災害時にも安心
GLO-TOOBは、もともとスキューバでの使用を想定して開発された経緯があり、水中でも点灯することができるほどの高い防水性能(最大水深60m)を備えています。
そのため、普段の生活でも雨の中で安心して使用できる防災ライトとして活躍してくれます。
なお、水中での点灯・操作は推奨されていないため、使用前に点灯操作を済ませておくのが安全です。
台風時の避難や屋外での使用など、水に濡れる可能性がある場面でも信頼できるライトとして、心強い存在です。
単4電池1本で動くシンプルな設計
GLO-TOOBは、USB充電式ではなく単4電池1本で駆動します。
乾電池はコンビニでも入手しやすく、長期保管しやすいので、防災ライトとして相性の良い電源方式です。
モードは3段階(明るさ100% → 25% → 点滅)で、テール部分を回すだけの簡単操作。暗闇でも扱いやすいのが特徴です。
用途に応じたカラーバリエーション
GLO-TOOBには、複数のLEDカラーバリエーションがあります。
視認性の高い赤・緑・青なども選べますが、ランタンとして使う場合には、白色モデルが最も実用的です。
筆者も実際に使用しているのは白色モデルで、停電時の室内照明用として役立っています。
ポーチやカラビナに装着も可能
軽量でコンパクトなため、EDCポーチやバッグの中にも収納しやすく、付属のストラップやカラビナで吊り下げての使用も可能です。
普段は目立たず、必要なときにすぐ取り出せる「持ち歩ける非常灯」としても使えます。
私がGLO-TOOBを選んだ理由
私がGLO-TOOBを選んだのは、「必要なときに頼れる明かりが欲しい」と考えたからです。
東日本大震災の経験から、ただの懐中電灯では足りないことを痛感し、コンパクトながらも空間を照らせるライトを探してたどり着きました。
ランタンは場所をとり、使わなくなった
一時期はアウトドア用のLEDランタン(単4電池4本仕様)を防災用品として用意していました。
確かに明るさは十分だったのですが、私自身はアウトドアを頻繁に楽しむタイプではないため、普段は出番がなく、収納スペースを圧迫する存在になってしまいました。
電池の本数も多く、いつ使うか分からないのに準備をしておくのも管理上の負担でした。
それなりに明るくて、普段は場所を取らないライトが欲しかった
ランタンほどの大光量は必要ない。
でも、懐中電灯では照らす方向が限られる──そんな中間のようなライトを探していたときに出会ったのが、GLO-TOOBです。
単4電池1本で駆動し、360度に光が広がる構造は、まさに「こういうのが欲しかった」と思えるものでした。
普段は引き出しの片隅やポーチの中に収納しておけて、必要なときにはしっかり役立つという安心感が魅力です。
停電時の実体験で「持ち歩ける明かり」の大切さを実感
実際にGLO-TOOBが活躍したのは、台風による停電のときでした。
部屋の電気が一斉に落ちて真っ暗になったとき、GLO-TOOBを手に持って家の中を移動するだけで、驚くほど安心して動けました。
「ランタンを据え置く」のではなく、「明かりを持って動ける」──その自由さが心強いと感じました。
使って感じたGLO-TOOBのメリット
部屋の中をほんのり照らす、安心できる光

GLO-TOOBの光は懐中電灯のように強くスポット的に照らすのではなく、周囲をやさしく包むような光です。
これが、停電時にとても役立ちました。
360度に広がる照明なので、置いて使えば簡易ランタンとして、持って歩けばポータブル照明として機能してくれます。
コンパクトだからこそ、しまいっぱなしにならない
以前使っていたランタンは大きくて、気づけば押入れの奥に追いやられていましたが、GLO-TOOBは引き出しやポーチの片隅に収まるサイズ感。
「場所を取らないから、手元に置いておける」──この点が、いざという時にすぐ使えるという安心感につながっています。
電池1本&ツイスト操作のシンプルさ
GLO-TOOBは単4電池1本で点灯し、テール部分を回すだけでON/OFFとモード切替ができる構造になっています。
暗闇の中でも戸惑うことなく使えるのが助かります。
使って感じた気になる点と注意点
操作がねじ込み式なので片手では使いづらい(ただし安全性は高い)
構造がシンプルで故障の心配は少ない反面、片手だけで操作するのはやや難しく、両手で扱う必要があると感じました。
一方で、ねじ込み式構造のおかげで誤作動や誤点灯の心配がほとんどなく、防災用品としての信頼性は高いと感じています。
また、実際に子どもの前で使用したことはないものの、テール部分が外れない限り、誤飲や怪我につながるような尖ったパーツは見当たらず、形状も比較的安全だと考えています。
明るさは“ほどほど”。広い部屋ではやや物足りないことも
広いリビング全体を照らすには力不足を感じる場面もありますが、足元を確認したり、小さな空間を照らしたりするには十分な明るさです。
USB充電は非対応。乾電池の管理が必要
USB充電ではなく単4電池式なので、長期間使用しない時は電池を抜いておくことを推奨します。
乾電池を入れたまま保管すると、まれに液漏れを起こす可能性があるため、いざというときに備えておくなら、保管方法にも少し気を配っておくと安心です。
カラーバリエーションによっては用途が限定される
赤や青などのモデルもありますが、室内照明として使うなら白色モデル一択です。
GLO-TOOBは“ちょうどいい”防災ライトだった
GLO-TOOBは、大光量のランタンや多機能なLEDライトのような派手さはありません。
しかし、その代わりに「必要なときにすぐ使えて、普段は邪魔にならない」という、防災ライトに本当に求めていた機能がしっかり備わっていると感じました。
コンパクトで軽く、単4電池1本で動作し、360度のやさしい光で空間をほんのり照らしてくれる。
持ち歩きながらの使用もでき、収納場所にも困らない──そんな“ちょうどいい存在感”が、私にとってのGLO-TOOBです。
普段から積極的にアウトドアをしない方でも、引き出しや防災ポーチの中に1つ備えておくことで、
いざというときの安心感がきっと違ってくるはずです。
GLO-TOOBとあわせて、停電時の電源確保に備えておきたいモバイルバッテリーも紹介しています。
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停電対策や非常時の備えに、ひとつあると安心です。

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