パタゴニア ボルダー・フォーク・レインジャケット レビュー
冬季のアウターとして、M65ジャケットやユニクロのシームレスダウンなど、さまざまなものを試してきました。
しかし、重かったり暑くなりすぎたりと、なかなか満足できる一着には出会えませんでした。(私の住む地域は雪があまり降らない温暖な気候です)
それならアウターは軽くして、フリースなどのインナーで調節すれば良いのでは──そう考えて選んだのが、パタゴニアの「トレントシェル 3L」。
2023年の冬に着用し、その軽さと天候を問わない汎用性の高さに惹かれました。
ただ唯一の不満が「ポケットの少なさ」。
スマホを入れられる場所がなく、バッグを持たないときは不便でした。ウエストポケットは浅めで、入れると落としそうで落ち着きません。
この問題を解決できる一着を探してたどり着いたのが、パタゴニア「ボルダー・フォーク・レイン・ジャケット」です。
2024年の冬はこれで過ごしましたが、機能はほぼそのままに、使いやすさが大きく向上。
今回は、この2着を比較しながらレビューしていきます。
なお、トレントシェル 3Lはボルダー・フォーク導入に伴い手放しました。
ボルダー・フォーク・レインジャケットとは
パタゴニアのボルダーフォーク・レインジャケットは、防水性と透湿性を備えた軽量ハードシェル。
公式スペックでは3.7オンス・30デニール・リサイクル・ポリエステルを使用し、重量は約388g。日常からアウトドアまで幅広く対応します。

トレントシェル3Lとの比較
- 防水性能は両モデルとも高く、体感差はなし
- フードの大きさはトレントシェル3Lの方が大きく、ヘルメット装着時に動きやすい
- ボルダー・フォークはコンパクト設計で、日常使い時に邪魔にならない
- どちらもつば付きで雨だれを防ぎ、視界を確保しやすい
- トレントシェル3Lには脇下ベンチレーションあり、ボルダー・フォークにはなし(透湿性でカバー可能)
- チェストポケットはボルダー・フォークのみ搭載
- 素材・重量の比較:
トレントシェル3L…3.5オンス・50デニール・エコニール・リサイクル・ナイロン/約400g
ボルダー・フォーク…3.7オンス・30デニール・リサイクル・ポリエステル/約388g
項目 | トレントシェル3L | ボルダーフォーク |
---|---|---|
防水性能 | H2No(同等) | H2No(同等) |
フード | ゆとりあり(ヘルメット対応) | コンパクトで邪魔になりにくい |
つば | あり | あり |
ベンチレーション | 脇下にあり | なし |
チェストポケット | なし | あり |
生地 | 3.5oz・50D リサイクルナイロン | 3.7oz・30D リサイクルポリエステル |
重量 | 約400g | 約388g |
実際に着て感じたこと
2024年の冬はR1エア・クルーと組み合わせて着用。風を通さず軽量で、見た目以上に暖かいと感じました。
春先はWIC.ロングスリーブTやクール・デイリー・シャツの上に着ても快適。梅雨時期は気温が下がる日もあり、初夏までの3シーズンで活躍します。
シンプルなデザインで着回しやすく、服の枚数を減らしたいシンプリストにもぴったりです。
ポケットの位置と使い勝手
両サイドのウエストポケットは、手のひらがちょうど収まるサイズ感でハンドウォーマーとしても使えます。バックパックのウエストベルトに干渉しにくいよう高めの位置に配置されており、歩行時の当たりやジッパー操作のしやすさにも配慮されています。容量はチェストポケットより小さめですが、手袋や鍵、リップなどの小物を入れる用途には十分です。
左胸のチェストポケットはスマホやパスケースの収納に便利で、バッグを持たない日でも必要なものをミニマムに持ち運べます。必要なポケットだけに絞った配置は見た目がすっきりしており、シンプリストにも向いています。


ドローコードの調整機能
裾のドローコードは片手で簡単に調整でき、冷気や風の侵入を防ぎます。
インナーや天候に合わせてフィット感を変えられるため、季節をまたいで快適に着られます。


まとめ
ボルダーフォーク・ウォータープルーフ・レインジャケットは、防水性・軽さ・ポケットの利便性を兼ね備えたハードシェルです。日常や旅行まで幅広く対応でき、長く使える1着だと感じます。
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