外出先で爪が引っかかると、その日はずっと気になってしまうものです。私はそれが嫌で、ビクトリノックスのネイルクリッパー(8.2055.CB)を持ち歩いています。
手に入れたのは2023年の秋。最初は携帯用のつもりでしたが、使ううちに家に置いていた爪切りまで手放してしまい、約2年半たった今では、爪切りはこれ1本だけになりました。折りたたむと驚くほど小さく、つめやすりも付いていて、家でも外でもこれで済ませています。
ただ、最近少し気になることがあります。私が確認した時点では、このネイルクリッパーは主要な通販で在庫切れとなっていて、新品では手に入れにくくなっているのです。普段使いの1本だからこそ、買い替えできないのは少し困ります。
そこで候補になるのが、刃物メーカー・グリーンベルが出している「GT-107」です。公式スペックと形状を見るかぎり、違いはロゴの有無くらいで、つくりはほぼ同じと見られます。GT-107は今も新品で購入できます。
結論を先にお伝えすると、携帯できて家でもメインに使える爪切りを探しているなら、現行で買えるGT-107がそのまま候補になります。ビクトリノックスを1本に絞って使ってきた私の視点から、その理由を順番に説明していきます。
ビクトリノックス ネイルクリッパー(8.2055.CB)はどんな爪切りか
ビクトリノックスのネイルクリッパー(8.2055.CB)は、スイス・アーミーナイフでおなじみのビクトリノックスがつくる、折りたたみ式のコンパクトな爪切りです。手のひらにすっぽり収まる小ささながら、爪切りとつめやすりがひとつにまとまっています。まずは、どんな道具なのかを紹介します。
折りたたむと小さく、持ち運びやすい
いちばんの特徴は、その小ささです。使うときは刃を起こし、使い終わったら折りたたんでコンパクトに収まります。畳んだ状態で全長6cmほど、重さは18gほど。ポーチやポケットへ気軽に放り込んでおけるサイズ感です。

私はこれを、持ち歩いているEDCのポーチに入れています。かさばらないので、入れていること自体を忘れてしまうくらいです。
つめやすりも付いて、これ一つで完結する
爪切りだけでなく、つめやすりも備えています。これは、私がこのモデルを選んだ決め手でもあります。
実は、同じビクトリノックスには、やすりの付いていないモデル(8.2050.B1)もあり、購入前にはそちらも検討しました。ただ、私の場合、爪は切っただけだと切り口に引っかかりが残ってしまい、やすりで仕上げないとどうしても気になります。そのためにやすりを別で持ち歩くのは、爪切りを1本に絞りたい身としては本末転倒です。
念のため両者の違いを整理しておくと、8.2050.B1は爪切りのみ、8.2055.CBは爪切りにつめやすりが加わったモデルです。やすりが必要なければ8.2050.B1という選択肢もありますが、私は仕上げまで一本で済ませたかったので、やすり付きを選びました。
そこで選んだのが、やすりまで一体になった8.2055.CBです。切ったあと、その場でさっと整えて仕上げられるので、これ一つで爪のお手入れが完結します。爪切りとやすりがひとつになっていることが、「これ1本で済ませる」使い方を、無理なく支えてくれています。
実際に使ってわかったこと
ここからは、2年半ほど使ってきて見えてきた、実際の使い心地を紹介します。良いところも、慣れが必要なところも、正直にお伝えします。
切れ味と、切ったあとの仕上がり
刃はステンレス製で、「パチン、パチン」と小気味よく切れてくれます。安い携帯爪切りにありがちな「噛むだけで切り切れない」感覚は、私の使った範囲ではほとんどありませんでした。
切った爪の飛び散りについては、たまに飛ぶことはありますが、許容できる範囲です。極端にあちこちへ散らかることは少なく、家で使うぶんにも気になりませんでした。
コンパクトさのクセと、それでもメインで使えること
正直に言うと、コンパクトなぶん、操作には少しクセがあります。折りたたみ式で本体が小さいので、一般的な爪切りのようにどっしり構えて切る感覚とは違い、最初の数回は刃の当て方や力の入れ方に少し戸惑うかもしれません。

ただ、何度か使えばすぐに慣れます。慣れてしまえば手の爪も足の爪もふつうに切れますし、携帯用の「サブ」ではなく、日常のメインとして問題なく働いてくれています。小ささは携帯性と引き換えのものですが、それを差し引いても、これ1本に任せて困ることはありませんでした。
携帯性と、EDCポーチとの相性
18gほどと軽く、畳めば手のひらに収まるので、持ち歩きはまったく苦になりません。私は普段、細かいものをまとめたセカンダリーEDCポーチに入れていて、この爪切りもその一員です。ポーチの中身や持ち歩き方は、その記事でまとめています。バッグを変えても、ポーチごと移すだけで済むので、「持ってくるのを忘れる」ことがありません。
同等品が今も買える:グリーンベル GT-107
入手しづらくなったビクトリノックスの代わりに候補となるのが、グリーンベルの「ステンレスコンパクトつめきり(GT-107)」です。
グリーンベルはどんなメーカーか
グリーンベルは、爪切りやニッパー、ネイルケア用品などを幅広く手がける刃物メーカーです。「匠の技」といったブランドでも知られています。携帯爪切りの分野でも複数の製品を出しており、GT-107もそのひとつです。
ビクトリノックスとの違いは、見たかぎりロゴくらい
ここで、正直にお伝えしておきます。私はGT-107を所有しておらず、実物を手に取って確かめたわけではありません。以下は、メーカーの公式スペックと製品写真をもとにした判断です。
そのうえで見比べると、折りたたみ式のコンパクトな形状も、つめやすりが付いた構成も、ビクトリノックスのモデルとほぼ重なります。全長も、CBは本体59mm、リングの取り付け部を含めて実測すると65mmで、GT-107の公称65mmと一致します。重量もどちらも18gほど。こうしてスペックを並べても、目立つ違いはロゴくらいで、つくりは実質的に同じものと見られます。
なお、両者が同じ製造元によるものという見方は以前から語られていますが、メーカーが公式に「同一製品」と認めた情報までは確認できませんでした。そのため、ここでは「同形状の同等品」という表現にとどめています。
スペックの比較
| ビクトリノックス 8.2055.CB | グリーンベル GT-107 | |
| 全長 | 59mm(本体)/65mm(リング取付部を含む・実測) | 65mm |
| 重量 | 18g | 18g |
| 機能 | 爪切り+つめやすり | 爪切り+つめやすり |
| 材質 | ステンレス | 本体/13crステンレス刃物鋼、スプリング/17-7ステンレス |
※ビクトリノックスの公式全長は本体の59mm。リングの取り付け部まで含めて実際に測ると65mmで、GT-107の全長と一致します(実測)。

こんな人におすすめ
ここまでを踏まえると、この爪切り(ビクトリノックスCB/グリーンベルGT-107)は、こんな人に向いています。
- 家用と携帯用で爪切りを2本持つのをやめ、1本にまとめたい人
- バッグやポーチに常に入れておき、気づいたときに使いたい人
- 切ったあとの仕上げ(やすり)まで、その場で済ませたい人
シンプリストとして道具を減らしたい人には、特に相性がいいと思います。小さくても家のメインを兼ねられるので、「携帯用とは別に、家にもう一本」という発想そのものが要らなくなります。
一方で、大きくて握りやすい据え置き型の安心感を求める人や、太い爪・巻き爪をしっかり切りたい人には、このサイズはやや物足りないかもしれません。そこは正直に、向き不向きがあります。
よくある質問
Q1. ビクトリノックスとグリーンベル、どちらを選べばいい?
新品で確実に手に入るのは、グリーンベルのGT-107です。ビクトリノックス(8.2055.CB)は在庫を見つけられたなら、もちろんそちらでも構いません。両者は見たかぎり同形状の同等品なので、基本は入手しやすさで選んで問題ないと思います。ブランドにこだわりがあるならビクトリノックス、入手性を優先するならGT-107、という選び方になります。
Q2. 足の爪も切れる?
切れます。私は手の爪も足の爪も、これ1本で切っています。ただしコンパクトなぶん、太い爪や巻き爪は少し力やコツが要ることがあります。しっかりした切れ味を最優先するなら、据え置き型の大きな爪切りのほうが向く場面もあります。
Q3. 飛行機に持ち込める?
クリッパー型(てこ式)の爪切りは、日用品の爪切りとして機内持ち込みが認められており、日本の航空会社でも持ち込み可能とされています。この製品もクリッパー型で、付いているのはナイフやハサミではなく「つめやすり」なので、基本的にはこの範囲に入ります。
ただし、最終的な可否は保安検査員の判断によって変わります。とくに国際線では、日本発は同じ基準でも、到着国や経由国のルールが加わります。海外ではクリッパー型の爪切り自体がなじみ薄く、現地の空港でより厳しく見られることもあるため注意が必要です。心配な場合や没収を避けたいときは、預け入れ荷物に入れるのが無難です。出発前に、国土交通省の危険物の案内や、利用する航空会社の公式ページ(JAL(国際線)/ANA(国際線))で最新の扱いを確認しておくと安心です。
まとめ
ビクトリノックスのネイルクリッパー(8.2055.CB)は、折りたたんで持ち歩けるコンパクトさと、つめやすりで仕上げまで完結する手軽さが魅力の爪切りです。私はこれ1本に絞って、家でも外でも使っています。小ささゆえに操作には少しクセがありますが、慣れればメインとして十分に働いてくれます。
ただ、今は在庫切れで、新品では手に入れにくくなってきました。そこで候補になるのが、グリーンベルのGT-107です。公式スペックと形状を見るかぎり、ロゴの有無くらいしか違いが見当たらない同等品で、こちらは今も新品で購入できます。ビクトリノックスを長く使ってきた立場から見ても、携帯できて家のメインも兼ねられる爪切りを探しているなら、十分に候補になる一本だと思います。
「携帯用と家用で2本持つ」のをやめて、1本にまとめたい。そんなシンプリスト志向の人にこそ、向いている爪切りです。

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