蓄光グッズは買わずに、道具の紐だけ蓄光にしている話

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オリーブ色のEDCポーチに取り付けた蓄光ホイッスル、チタン製のパン留め、蓄光コードのジッパータブ 暮らしの工夫
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私は蓄光するものが好きです。暗い場所でぼんやりと光るあの感じに、昔から惹かれてきました。

ただ、蓄光グッズはほとんど持っていません。持ち物を増やさない暮らしを続けているので、光るというだけの理由で何かを買い足すことがないからです。

それでも、私の持ち物には蓄光が3か所あります。そのうち蓄光を目的に買ったものは1つだけで、残りの2つは、もともと使っている道具の一部を蓄光に替えただけです。

この記事では、その3か所と、モノを増やさずに蓄光という機能だけを足している理由をまとめます。

なお蓄光とは、明るい場所で光を蓄えて、暗い場所でしばらく光り続ける仕組みのことです。電池も電源も使いません。

ホイッスルは、蓄光目的で選んだわけではない

3か所のうち、製品そのものに蓄光が組み込まれているのは MIYAGEN 3D WHISTLE 2g with GLOW だけです。

ただしこれも、蓄光が欲しくて買ったわけではありません。以前はチタン製のホイッスルを使っていましたが、軽さと吹きやすさを優先して買い替えました。選ぶ決め手になったのはそこです。

同じ製品に蓄光版があったので、そちらを選びました。暗い場所でマーカーになるかもしれない、という程度の期待です。

手のひらに収まる小さなホイッスルです。素材そのものが蓄光ABS樹脂なので、本体全体がぼんやりと光ります。

項目仕様
重量2g
素材縦9mm × 横51mm
音量120〜135dB
対象年齢15歳以上
生産地日本・愛知県

※メーカー公式サイトの記載による

ホイッスルとしての使い勝手は、MIYAGEN 3D WHISTLE 2g with GLOW のレビューにまとめています。

結局のところ、私が持っている蓄光は3か所とも「何かの道具に、蓄光が乗っている」形をしています。

すでにある道具に、蓄光を足している

EDCポーチに並ぶ白い蓄光ホイッスル、チタン製のパン留め、黄色い蓄光コードのジッパータブ
明るい場所での様子。左からホイッスル、チタンのパン留め、右端がジッパータブ
ライトで強く充光させた蓄光ホイッスルと蓄光コードが、暗闇で明るい緑色に光っている様子
ライトを10cmほど離して1分ほど当て、その直後に撮影。ジッパータブの黄色い部分だけは光っていません

残りの2か所は、蓄光グッズとして買ったものではありません。もともと使っていた道具の紐の部分を、蓄光のものに替えただけです。

新しく増えた持ち物はゼロで、置き場所も変わっていません。

チタンのパン留めに蓄光コードを結ぶ

1つ目は、CountyComm Forever Ti-Bread Clip です。チタン製のパン留めで、私は二重リング(スプリットリング)と組み合わせて使っています。

このパン留めと二重リングをつないでいるのが、Atwood Rope Micro Cord 1.18mm の蓄光タイプ(Uber Glow)です。直径1.18mmの細いコードで、暗くするとコード全体が光ります。

結び方は、パラコードクラフトで使われる2ストランド・コア・ダブル・カウズ・ヒッチです。本来はブレスレットの金具にコードを取り付けるための手法で、それをそのまま流用しています。

この結び方をもともと知っていたわけではありません。細いコードでも確実にホールドできる編み方を調べた結果、これにたどり着きました。蓄光のために専用の部品を買う必要はなく、手元にあったコードと結び方だけで済んでいます。

パン留めそのものについては、CountyComm Forever Ti-Bread Clip のレビューにまとめています。

EDCポーチのジッパータブを蓄光コードに替える

2つ目は、EDCポーチのジッパータブです。長さは約4cmで、引き手として使っています。

このコードは、パッケージを紛失してしまったためメーカーが分かりません。太さが2〜3mmほどあるので、タクティカルコードの類だと思われますが、断定はできません。

このジッパータブは、蓄光コードだけで作っているわけではありません。明るい場所で見たときのアクセントになるように、黄色い通常のコードと組み合わせて編んでいます。

結び方はダイヤモンド・ノットで、黄色いコードのほうは平編みにしています。どちらもパラコードクラフトでよく使われる手法です。

そのため暗くすると、黄色い部分は光らず、白い蓄光部分だけが浮かび上がります。昼は色の差し色として、夜は目印として働く形になりました。

もし今から同じものを買うとしたら、Atwood Rope 3/32 Tactical Uber Glow を選びます。3/32インチ(約2.38mm)の4本芯で、メーカーは550パラコードの半分のサイズと説明しています。この製品自体は使ったことがありませんが、パン留めに使っている1.18mmと同じメーカーなので、選ぶならここからだと考えています。

なお国内では「275 タクティカルコード」の名称で流通していることもあります。

蓄光という機能を選んでいる理由

電源も電池も要らない

蓄光は、明るい場所に置いておくだけで光ります。スイッチもなく、電池切れもありません。

明かりとして周囲を照らせるわけではないので、ライトの代わりにはなりません。役割が違います。照らすのはライトの仕事で、蓄光がするのは「そこにある」と知らせることです。

だからこそ、両方あって困りません。私のEDCポーチにも、ライトと蓄光のジッパータブが並んでいます。

停電のとき、探す手間が減る

以前、大雪の夜に停電を経験しました。

そのとき助かったのは、明るさそのものよりも、ポーチの位置がすぐ分かったことでした。真っ暗な部屋でも、わずかに光る引き手が目印になり、ゼロから手探りする必要がありませんでした。

このときの詳しい経過は、停電で感じた暗闇の不安についての記事にまとめています。

見え方は控えめです。部屋の明かりを消したあと、私の場合は1〜2mほど離れた位置からポーチのある場所が分かる程度でした。部屋の反対側から見つけられるほどの光ではありません。

それでも、手探りで探し始める必要がなくなります。停電のときに効いたのは、明るさではなくこの差でした。

モノが増えず、置き場所も変わらない

3か所のうち2か所は、紐を替えただけです。持ち物の数は増えていませんし、収納の場所も変わっていません。

私はシンプリストとして持ち物を絞る暮らしを続けているので、機能を足すために点数が増えるのは避けたいところです。既存の道具の一部を置き換える形なら、そこが起きません。

この考え方は、今回の3か所に限りません。手持ちの Streamlight 1L-1AA にも、購入後に蓄光テープを貼っています。買ったままの状態に少し手を加えるだけで、暗い場所での目印になります。

同じ考え方で、ZIPPOライターを防災の視点で見直した記事も書いています。すでに持っている1本に、別の役割を与えるという構造は共通しています。

気になる点

明るい場所に置いておかないと光らない

蓄光は、光を蓄えていなければ光りません。

引き出しの奥に入れたままにしていると、暗闇で取り出しても光らないことになります。

ATWOOD ROPEは、発光時間のテスト結果について完全な暗闇での測定であるとし、月明かりなどの周囲光が製品の見え方に影響すると説明しています。実際の環境では、公表されている条件どおりに見えるとは限りません。

私の場合、蓄光に光を当てるための特別なことは何もしていません。EDCポーチは部屋に置いたままで、日中と夜の室内灯がそのまま充光になっています。

そのぶん、発光は弱めです。室内のLED照明で充光した状態では、暗くしても強くは光りません。前述の「1〜2m」という見え方は、この条件での結果です。

暗くした室内で緑色に光る蓄光コードとホイッスル。コードのほうが明るく光っている
消灯直後の様子。肉眼で見た明るさに近づけて撮影しているため、明るい画面では見えにくい場合があります

試しにStreamlight 1L-1AAを10cmほどの距離から1分ほど当ててみたところ、同じコードとは思えないほど明るく光りました。前掲の写真がその状態です。

ただしこれは意図的に作った条件です。普段の暮らしで、わざわざライトを当ててから持ち歩くことはありません。参考として載せています。なお、メーカーは太陽光を蓄える樹脂だと説明していますが、日光に当てた場合については試していません。

光り続ける時間には限りがある

発光時間について、両社の説明は次のとおりです。

  • MIYAGEN:蓄光性能は使用状況や照射時間によって異なり、暗い場所で十分に光を吸収した場合は通常数時間としています。照射時間が短かった場合や光の強度が低かった場合は、蓄光時間が短くなる可能性があるとしています
  • ATWOOD ROPE:完全な暗闇で最大14時間としています

いずれもメーカーの説明であり、私が時間を計測したものではありません。

私の実感としては、翌朝にははっきりと分からなくなっています。ただし私の部屋は常夜灯をつけているため、完全な暗闇ではありません。わずかな明かりがある中では見分けにくい、というのが正確なところです。

一方で、停電で本当に真っ暗になったときには、ほのかに明るいと分かる程度には見えました。同じ蓄光でも、周囲がどれだけ暗いかで見え方が変わります。

同じ蓄光でも、部位によって明るさが違う

意外だったのは、蓄光を目的に買ったホイッスルより、道具に足しただけのコードのほうがよく光ることです。

暗くしたとき、ホイッスル本体はぼんやりと白く浮かぶ程度で、明るさそのものは控えめです。一方でパン留めのコードとジッパータブは、細いながらもはっきりと緑色に光ります。

面積が広いぶんホイッスルは「そこにある」と分かりやすいのですが、光の強さで比べるとコードのほうが上でした。目印として役に立っているのは、結果的にコードのほうです。

ただしこの差は、充光の条件によって変わります。ライトを近づけて強く光を当てた場合は、ホイッスルもコードに近い明るさまで光りました。室内灯だけで済ませている普段の状態だからこそ、差が開いているようです。

長期間の紫外線で蓄光効果は落ちる

MIYAGEN は、蓄光樹脂が長期間紫外線にさらされると蓄光効果が減少する場合があると説明しています。

充光のために日光へ当て続ければよい、という単純な話ではないようです。私は普段、室内の明るい場所に置くだけにしています。

蓄光アイテムによくある質問

Q1. 蓄光アイテムは電池式ライトの代わりになりますか?

役割が異なります。周囲を照らすのはライトの仕事で、蓄光が担うのは「そこにある」と知らせることです。

私はライトと蓄光の両方をEDCポーチに入れています。

Q2. 蓄光はどのくらい光り続けますか?

MIYAGEN は、暗い場所で十分に光を吸収した場合は通常数時間としており、照射時間や光の強度によって短くなる可能性があるとしています。

ATWOOD ROPE は、完全な暗闇で最大14時間としています。いずれもメーカーの説明で、測定条件が日常の使い方と同じとは限りません。

Q3. 暗い部屋に入った直後は見えにくいのですが、故障ですか?

MIYAGEN の説明によると、人の目には色を見る細胞と明るさを見る細胞があり、暗い場所では後者に切り替わるとされています。

切り替わるまでは発光が見えにくく、30分ほど経つと、消えたと思っていた蓄光樹脂が薄暗く光っていることに気づく場合があるそうです。

Q4. 蓄光は劣化しますか?

MIYAGEN は、蓄光樹脂が長期間紫外線にさらされると蓄光効果が減少する場合があると説明しています。

Q5. 蓄光コードの太さはどう選べばよいですか?

私は、パン留めには1.18mmの細いものを、ポーチのジッパータブには2〜3mmほどのものを使っています。細いほうが小さな金具に通しやすく、太いほうがつまみやすいという違いがあります。なお ATWOOD ROPE の場合、蓄光タイプと通常タイプで公表されている引張強度が異なることがあるため、強度が必要な用途では仕様の確認が必要です。

まとめ

私の持ち物のうち、蓄光は3か所です。

  • 製品に蓄光が組み込まれているもの:MIYAGEN 3D WHISTLE 2g with GLOW(軽さと吹きやすさで選択)
  • すでにある道具に足したもの:パン留めのコード、EDCポーチのジッパータブ

3か所のうち2か所は、紐を替えただけで持ち物の数は増えていません。蓄光そのものを集めているわけではなく、すでに使っている道具に、電源のいらない目印という機能を足しているだけです。

蓄光はライトの代わりにはなりません。光を蓄えていなければ光らず、光り続ける時間にも限りがあります。それでも、置いておくだけで働き、置き場所も変わらないという点は、持ち物を増やしたくない暮らしと相性がよいと感じています。

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