家で飲むインスタントコーヒーを、瓶入りからスティックタイプに替えました。
味を我慢したわけでも、飲む量を減らしたわけでもありません。買うものを替えただけです。それでも1年ぶんを計算してみると、はっきりと差が出ていました。
はじめにお伝えしておくと、私はコーヒーの味にそれほどこだわりがありません。目が覚めれば十分という飲み方をしているので、切り替えもすんなりできました。豆や淹れ方にこだわりのある方には、あまり参考にならない話かもしれません。
節約というと、何かをやめたり量を減らしたりする話になりがちです。ただ毎日続けるものについては、同じように飲みながら単価だけが下がることもあります。
この記事では、瓶入りインスタントコーヒーとスティックコーヒーのどちらがお得なのかを、実際に使っている2つの商品の価格をもとに計算しました。あわせて、金額以外に変わったことも書いています。

結論:スティックコーヒーのほうが1杯あたり8円安くなった
先に結論を書きます。
| 1杯あたりの単価 | |
|---|---|
| 瓶入りインスタントコーヒー | 約21.5円 |
| スティックコーヒー | 約13.3円 |
私が飲んでいた商品と比べて、スティックコーヒーのほうが約4割安いという結果になりました。1日1杯として、1年で約3,000円の差になります。
年間の金額については、後ほど詳しく計算します。まずは、この単価をどのように出したのかから書いていきます。
比較した2つの商品
ネスカフェ ゴールドブレンド(瓶80g)
これまで飲んでいた瓶入りコーヒーです。ラベルには「40杯分 80g」と書かれています。
スーパーでもドラッグストアでも手に入り、価格も安定しています。特に不満があったわけではありません。
カフェ工房 インスタントコーヒースティック(2g×300本)
現在飲んでいるスティックコーヒーです。
砂糖もミルクも入っていない、フリーズドライのブラックです。300本が袋にまとめて入った状態で、段ボールで配送されてきました。
パッケージにブランド名の表示はなく、金色の簡素な個包装です。飾りはありませんが、中身はコーヒーだけです。
| 名称 | インスタントコーヒー(フリーズドライ) |
| 原材料名 | コーヒー豆(生豆生産国名:ブラジル) |
| 内容量 | 2g(1杯分)× 300本 |
| 保存方法 | 直射日光・高温多湿を避けて保存 |
| 加工者 | 株式会社セイコー珈琲 |

単価を計算する前に決めた3つの条件
単価の比較は、条件を揃えないと意味がありません。私は次の3つを決めてから計算しました。
1杯あたりの量は2gに統一
スティックコーヒーは1本2gと決まっています。瓶のほうも、ラベルの「40杯分 80g」から逆算すると1杯2gです。
自分でスプーンですくって計ることもできますが、同じように計っても人によって量が変わってしまいます。両方ともメーカー表示の1杯分が2gなので、この記事では1杯2gで統一しました。

価格はネットショップの最安値
実店舗は店により価格にばらつきがあるため、基準としては使いづらいところがあります。そのためネット価格で揃えました。
またスティックコーヒーは実店舗では売っておらず、送料込みのネット価格しかありません。比較する以上、瓶のほうもネット価格に合わせるのが公平だと考えました。
価格を調べた日を明記
価格は変わります。特にこのところは値上がりが続いていて、いつの時点の話なのかを決めないと比較そのものが成立しません。
この記事の数字は2026年8月時点のものです。最新の価格は各リンク先でご確認ください。
1杯あたりの単価を比較する
以上の条件で計算した結果が次の表です。
| 内容量 | 価格 | 1杯あたり(2g) | |
|---|---|---|---|
| 瓶入りインスタントコーヒー | 80g | 861円 | 約21.5円 |
| スティックコーヒー | 600g(2g×300本) | 3980円 | 約13.3円 |
※価格は価格.comの参考最安価格(2026年8月時点・税込)です。
なお、スティックコーヒーは送料込みの価格ですが、瓶入りのほうは送料を含んでいません。瓶入りに有利な条件での比較になっています。
1杯あたり約8円、スティックコーヒーのほうが安くなりました。
金額としては小さく見えます。ただ、コーヒーは毎日飲むものです。積み上げるとどうなるかを次に見ていきます。
1年間ではどのくらいの差になるか
1日1杯として計算します。
1年(365杯)で比べた場合
| 年間のコーヒー代 | |
|---|---|
| 瓶入りインスタントコーヒー | 約7,860円 |
| スティックコーヒー | 約4,840円 |
差は約3,000円です。月あたりにすると約250円になります。
ちなみに私は1日2杯飲む日が多いので、実際の差はこの倍に近くなります。年間でおよそ6,000円です。飲む量が多いほど、1杯あたりの差はそのまま積み上がっていきます。
300本を飲みきるまでで比べる
スティックコーヒー1袋は300杯分です。同じ300杯を瓶でまかなうと、80gの瓶が7.5本必要になります。
| 300杯ぶんの金額 | |
|---|---|
| 瓶入りインスタントコーヒー | 約6,460円 |
| スティックコーヒー | 3,980円 |
差は約2,480円です。
詰め替えパックを比較に入れなかった理由
ここまで、瓶入りとスティックコーヒーの2つだけで比較してきました。ただ瓶入りコーヒーには、中身だけを買い足せる詰め替えパックという選択肢もあります。空き瓶を出さずに済み、価格も抑えられそうに見えます。
私も一度は検討しました。実際に店頭でも確認しています。それでも比較には入れませんでした。理由は3つあります。
1つめは、価格の開きが大きすぎることです。ゴールドブレンドの55gの詰め替えパックが、ある店では753円、別の店では538円でした。4割近い差があり、どの数字を使うかで結論が変わってしまいます。基準として使えません。
2つめは、瓶の容量に合うサイズを選ぶ必要があることです。ゴールドブレンドの詰め替えパックには55gと95gがあります。私が購入した瓶は80gなので、95gを買うと入りきりません。
3つめは、余りを保存できないことです。ゴールドブレンドの詰め替えは「エコ&システムパック」という紙製の容器で、瓶の口に合わせて一度に注ぎ入れる作りになっています。袋のように口を閉じられないため、入りきらなかったぶんを取っておくことができません。
そもそも、この記事の基準であるネット価格で計算すると、詰め替えパックは瓶入りよりも割高になりました。実店舗で安い店を見つけたときほどの価格にはならず、そこに送料も加わります。
まとめ買いをすれば下がるのではないかとも考えましたが、ケース単位で買っても1個あたりの単価はほとんど変わりませんでした。詰め替えにすれば安くなる、とは言えない結果です。
安く済ませようとして、かえって考えることが増えます。私はこの時点で詰め替えという選択肢を外しました。
金額以外に変わったこと
単価の話はここまでです。実際に替えてみると、金額以外にも変わったことがありました。
空き瓶を処理しなくてよくなった
瓶入りを飲んでいたときは、1本使い切るたびに空き瓶が出ます。ラベルを剥がし、洗って、乾かして、資源ごみの日に出す。1日1杯のペースなら、これが年に9本ぶん発生します。
詰め替えパックを使っている方であれば、瓶は1本のままなので、この手間は発生しません。ただ、その場合は詰め替えの袋を切って移し替える作業が毎回発生します。私はどちらもやめたことになります。
スティックコーヒーに替えてから、この作業がなくなりました。出るのは個包装のごみだけです。
シンプリストとして暮らしていると、モノを減らすことよりも、モノに付随する作業を減らすことのほうが効いてくる場面があります。空き瓶の処理はその典型でした。
買い足すタイミングを考えなくなった
瓶は40杯分なので、1日1杯なら1か月半ほどでなくなります。残りを見ながら買い足す必要がありました。
300本あると、同じペースで10か月ほどもちます。買い物のたびにコーヒーの残量を気にしなくなりました。

毎回同じ濃さで入れられる
スティックコーヒーは1本が1杯分です。スプーンですくう必要がなく、濃さが安定します。
瓶のときは、その日の気分でスプーンの量が変わっていました。細かいことですが、毎日のことなので気にならなくなったのは楽です。
家で飲むか、外で買うか
ここまでは家で飲むコーヒーの話でした。飲み物代という点では、外で買う分をどうするかも同じくらい効いてきます。
私は出先ではマイボトルを使っていて、そちらの節約額はスタンレー真空マグの記事にまとめています。家の中身を替えるか、外で買うのをやめるか。どちらも1杯あたりの単価を下げる話です。
気になる点
香りの立ち方が違う
お湯を注いだときの香りには、はっきりと違いがあります。
ゴールドブレンドは香りが強く立ちます。コーヒーを入れたという感じがあり、香りそのものを楽しむ飲み方に向いています。
スティックコーヒーはすっきりとしていて、クセがありません。香りは控えめですが、そのぶん飲み口が軽く、食事と一緒でも邪魔になりません。
どちらが良いかは、コーヒーに何を求めるかによって変わります。香りを大事にするならゴールドブレンド、手軽さや飲みやすさを取るならスティックコーヒーということになります。私は後者で困らなかったというだけの話です。
300本という量は人を選ぶ
1日1杯でおよそ10か月分です。まとめ買いなので単価は下がりますが、そのぶん一度に届く量は多くなります。
毎日飲む習慣があるなら問題ありません。飲むペースが不定期な方や、いろいろな銘柄を試したい方には向かない量です。
なお、まだ飲み始めて間もないため、長く使ったうえでの評価ではありません。
インスタントコーヒーによくある質問
Q1. スティックコーヒーは瓶入りより本当に安いのですか?
私が比較した2つの商品では、1杯あたり約8円スティックコーヒーのほうが安くなりました。ただしスティックコーヒーは商品によって価格差が大きく、少量パックだと瓶入りより高くなる場合もあります。まとめ買いを前提とした商品を選んだ場合の結果だとお考えください。
Q2. 詰め替えパックのほうが安いのではないですか?
店によって価格の開きが大きく、一概には言えません。私が確認した範囲では、同じ55gの詰め替えパックに753円の店と538円の店がありました。またネット価格で計算すると瓶入りよりも割高になり、まとめ買いをしても1個あたりの単価はほとんど変わりませんでした。
Q3. 300本も飲みきれますか?
1日1杯のペースで、およそ10か月分です。個包装のため湿気の心配がなく、少しずつ使えます。飲むペースが不定期な方には多すぎるかもしれません。
Q4. 賞味期限はどのくらいですか?
個包装には賞味期限の記載がありません。販売元のサイトでは製造日より3年とされています。1日1杯で10か月ほどの量なので、期限に追われることはないと考えています。
Q5. ゴールドブレンドと比べてどうですか?
ゴールドブレンドは香りが強く立ち、スティックコーヒーはすっきりとしていてクセがありません。どちらが良いかは、コーヒーに何を求めるかによって変わります。
Q6. スティックコーヒーは実店舗でも買えますか?
数本入りから20〜30本ほどの箱入りまでは、スーパーなどでもよく見かけます。ただ100本を超えるようなまとめ買い向けの商品は、私は実店舗で見かけたことがありません。ネットショップが中心だと思われます。私もネットで購入しました。
まとめ
瓶入りインスタントコーヒーとスティックコーヒーを、1杯あたりの単価で比較しました。
- 1杯あたりの単価は約21.5円から約13.3円になり、差は約8円
- 1日1杯なら年間で約3,000円の差
- 詰め替えパックは店ごとの価格差が大きく、比較の基準にしづらい
- 空き瓶の処理と買い足しの手間がなくなった
- 香りの立ち方はゴールドブレンドとスティックコーヒーで異なる
金額の差そのものは、月に約250円です。ただ、我慢して減らした250円ではありません。飲む量も飲み方も変えず、買うものを替えただけで生まれた差です。
毎日続けるものほど、1杯あたりの単価を一度計算してみる価値があると感じました。

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